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両面パネルの実力がわかってきたので、収益性がどれくらい向上するか試算してみました。
下記表は、パネル容量90kW、南向き、傾斜10°、標準的なアレイ間離隔を前提として試算した結果です。
片面パネル | 両面パネル | 差 | ||
パネル出力 | 表面出力 [kW] | 90 | 90 | - |
裏面セルによるアップ率 | - | 10% | 10% | |
トータル出力(表+裏)[kW] | 90 | 99 | 9 | |
発電量 | 過積載率 | 182% | 200% | 18.2% |
ピークカット率 | 6.1% | 9.4% | 3.3% | |
1kWあたり発電量 [kWh/年] | 1,132 | 1,093 | -39 | |
トータル発電量 [kWh/年] | 101,880 | 108,207 | 6,327 | |
発電量 増加率 | - | - | 6.2% | |
売電収入 | 売電単価 [円/kWh] | 14 | 14 | - |
年間売電収入 [万円] | 157 | 167 | 10 | |
初期費用 | パネル+パワコン+架台 +防草シート+その他諸々 |
1477 | 1517 | 40 |
収益性 | 表面利回り | 10.62% | 10.99% | 0.37% |
年間CF(返済期間中)[万円]※ | 22 | 29 | 7 | |
年間CF(返済後) [万円] ※ | 137 | 147 | 10 | |
20年トータルCF [万円] | 1,014 | 1,163 | 149 | |
※金利2.1%、返済期間15年。運転費用20万円/年として試算(単純化の為)。 |
前回までの両面の実験結果から、白シート敷設下では片面に対して10%以上の発電能力があるとわかったので、両面パネルの実質的なトータル出力(表面+裏面)が90kW×110%=99kWとして、ピーカット控除しての発電量をシミュしました。
結果、片面→両面化による発電量の増加率は+6.2%。売電収入は+10万円(@14円/kWh)でした。
コストの方は、パネル両面化、架台かさ上げ、防草シート黒→白で、約40万のコストアップとすると、
収益性については、表面利回りは10.62%→10.99%と+0.37%アップ。
返済期間での年間CFは+7万円アップ。
20年トータルでは149万円アップとなりました。
なかなかいい数字ではないでしょうか。
これなら、分譲案件のような表面利回り10%台の案件でも両面を採用する価値は十分にありそうです!
高単価案件や分離発注されている方は言うまでもないですね。
あと、積雪地域だと元々架台はかさ上げで強度が強め設計なので、コストアップは半分くらいで済み、収益性はさらに向上しそうです。
(※狭小地での詰め詰め配置、段々架台、東西M字、V字、W字での両面効果は未知数で、上記シミュは当てはまらない可能性が高いので、ご注意ください。)
両面パネルは、収益性、耐久性、ルックスなどなど、良いこと尽くめですね。
今回は90kWと標準的な過積載システムでシミュしましたが、次回以降は過積載率をもっと上げたらどうなるか、について見ていきたいと思います。
両面パネルを採用される際は、白ピカがおすすめです。もちろん私も使ってます。
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