両面パネルで利回りアップ! @110kW

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 今回は、両面パネル110kW過積載での収益性についてシミュしました。

前提は、パネル容量110kW、南向き、傾斜10°、標準的なアレイ間離隔です。

    片面パネル 両面パネル
パネル出力 表面出力 [kW] 110 110 -
裏面 アップ率 - 10% 10%
トータル出力(表+裏)[kW] 110 121 11
発電量 過積載率 222% 244% 22.2%
ピークカット率 13.5% 17.6% 4.1%
1kWあたり発電量 [kWh/年] 1,043 994 -49
トータル発電量 [kWh/年] 114,730 120,274 5,544
発電量 増加率 - - 4.8%
売電収入 売電単価   [円/kWh] 14 14 -
年間売電収入 [万円] 177 185 9
初期費用 パネル+パワコン+架台
+防草シート+その他諸々
1680 1728 48
収益性 表面利回り 10.52% 10.72% 0.20%
年間CF(返済期間中)[万円]※ 24 29 5
年間CF(返済後) [万円] ※ 155 163 9
20年トータルCF  [万円] 1,134 1,248 114
金利2.1%、返済期間15年、運転費用22万円/年として試算(単純化の為)。

前回までの両面の実験結果から、白シート敷設下では片面に対して10%以上の発電能力があるとわかったので、両面パネルの実質的なトータル出力(表面+裏面)が110kW×110%=121 kWとして、ピーカット分を控除して、発電量をシミュしました。


結果、片面→両面化による発電量の増加率は+4.8%。売電収入は+9万円(@14円/kWh)でした。

 

コストの方は、パネル両面化、架台かさ上げ、防草シート黒→白で、約48万のコストアップとすると、

収益性については、表面利回りは10.52%→10.72%と+0.20%アップ。

返済期間での年間CFは+5万円アップ。

20年トータルでは114万円アップとなりました。

 

前回の90kW過積載と比較すると、110kW過積載ではピークカット増加分(4.1%)の影響が大きくなり、両面効果は多少薄れてはいますが、それでも、20年トータルでは114万円もプラスとなっています。

意外に110kW以上の過積載でも両面パネル採用の経済的効果は十分にあるようです!

(※狭小地での詰め詰め配置、段々架台、東西M字、V字、W字での両面効果は未知数で、上記シミュは当てはまらない可能性が高いので、ご注意ください。) 

 

次回は、認定容量を控え目に取ってしまったって人もいると思うので、70kWの低過積載システムでシミュしてみたいと思います。

 

 両面パネルを採用される際は、白ピカがおすすめです。もちろん私も使ってます。

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