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今回は、認定容量を低めにとってしまったって人もいると思うので、両面パネル70kW低過積載での収益性についてシミュしました。
前提は、パネル容量70kW、南向き、傾斜10°、標準的なアレイ間離隔です。
片面パネル | 両面パネル | 差 | ||
パネル出力 | 表面出力 [kW] | 70 | 70 | - |
裏面セルによるアップ率 | - | 10% | 10% | |
トータル出力(表+裏)[kW] | 70 | 77 | 7 | |
発電量 | 過積載率 | 141% | 156% | 14.1% |
ピークカット率 | 0.6% | 2.1% | 1.5% | |
1kWあたり発電量 [kWh/年] | 1,199 | 1,181 | -18 | |
トータル発電量 [kWh/年] | 83,930 | 90,937 | 7,007 | |
発電量 増加率 | - | - | 8.3% | |
売電収入 | 売電単価 [円/kWh] | 14 | 14 | - |
年間売電収入 [万円] | 129 | 140 | 11 | |
初期費用 | パネル+パワコン+架台 +防草シート+その他諸々 |
1286 | 1317 | 31 |
収益性 | 表面利回り | 10.05% | 10.64% | 0.58% |
年間CF(返済期間中)[万円]※ | 11 | 20 | 8 | |
年間CF(返済後) [万円] ※ | 111 | 122 | 11 | |
20年トータルCF [万円] | 725 | 905 | 180 | |
※金利2.1%、返済期間15年、運転費用18万円/年として試算(簡単化の為)。 |
前回までの両面の実験結果から、白シート敷設下では片面に対して10%以上の発電能力があるとわかったので、両面パネルの実質的なトータル出力(表面+裏面)が70kW×110%=77 kWとし、さらにピーカット分を控除して、発電量をシミュしました。
結果、片面→両面化による発電量の増加率は+8.3%。売電収入は+11万円(@14円/kWh)でした。
コストの方は、パネル両面化、架台かさ上げ、防草シート黒→白で、約31万のコストアップとすると、
収益性については、表面利回りは10.05%→10.64%と+0.58%アップ。
返済期間での年間CFは+8万円アップ。
20年トータルでは180万円アップとなりました。
90kW以上の過積載と比較すると、70kW低過積載ではピークカットの影響が少ない分、両面パネル採用による経済的効果は絶大ですね!!
結論としては、70kWの低過積載から110kW以上の超過積載まで、どの容量においても両面パネルは採用する価値ありってことですね! 素晴らしい!
(※狭小地での詰め詰め配置、段々架台、多段架台、東西M字、V字、W字での両面効果は未知数で、上記シミュは当てはまらない可能性が高いので、ご注意ください。)
両面パネルを採用される際は、白ピカがおすすめです。紫外線カットなので、ケーブル、コネクタへのダメージが少なさそうです。
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