売電単価21円の場合はどうでしょうか。
↓ 過去記事にて、パネル容量毎の年間発電量のシミュレーションを掲載しています。今回は、売電単価21円の場合の収益性(@ダブル過積載付近)について、検証したいと思います。
https://nke.hatenablog.jp/entry/2020/08/05/230848
↓は、売電収入(@21円)と初期コストです。それぞれ税込み。表面利回りが10.6%近辺となるよう単価、権利代で調整。
(内訳は、部材施工費13万円/kW,、土地権利代900万円、負担金90万円、その他80万円
売電収入は、ほぼパネル容量増加に対してほぼ線形に増加。
初期コストは、65万円(=単価13万円/kW×5kW)ずつ増加。
↓は、表面利回りです。売電収入÷初期コスト
パネル増加に対して、表面利回りはほぼフラット。18円の時と同じ感じ。
↓は、年間のキャッシュフロー(売電収入ー返済ー運転費用)です。税引前。
(前提は、金利2.0%、返済期間15年、運転費用~15年 21-24万円、~20年 13万円)
返済期間中のCFは、90~105kWではCFは数万ずつ増えていますが、105kW~は鈍化。115 kW以上は横ばいです。
返済完了後のボーナス期間では、ほぼ右肩上がりです。
↓は、20年トータルの利益です。税引前。
(パワコン交換120万円、廃棄費用含まず。)
110kW以上からは、利益の増加は鈍化していても、売電単価が高い分、増加率は高い。
結論としては、
売電単価21円、利回りが10.*%案件において、
・返済期間中のCFを重視する場合は、105~110kWあたりがベター(それ以上パネルを増やしてもCFは増えない)。
・20年のトータル利益を重視する場合は増やせるだけ増やした方がよい。120kWでもOK。18円の時と同様に融資が出ればの話ではありますが、、、
このシリーズをざっくりまとめると、
表面利回りが10.6%近辺の案件においては、売電単価が14,18,21円の何れの場合でも
・返済期間中のCFを重視するなら、105kWあたりがベター。
・20年のトータル利益を重視するなら、パネル容量は多い方がベター(~120kWまでの話)。融資難易度は度外視。
となりました。
もちろん前提条件により最適パネル容量は変わるので、参考までということで。
分離発注ver.も準備してましたが大きく結論は変わらなさそうなので、次回は、別の話題に変えたいなと思っています。
先日、知人のCさん、Nさんより、片面データ(C社、Q社)を提供いただけたので、私の両面と比較してみたいと思います。
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