両面パネル 前列アレイ vs 後列アレイ②

昨日からの続きとなります。

 

両面発電所で、前列アレイが後列アレイより+5%ほど発電していたので、原因について、イメージ図を用いて、考察してみました。

 

朝方夕方の日が浅い時は、↓のように、パネル下に光りが入射して、白シートから拡散反射された反射光がパネル裏に当たります。ほんとは3次元なのでもっと複雑ですが難しいことはできないのでシンプルに平面図でご勘弁ください。

(※以降の反射光は、拡散反射(乱反射):入射角度に関係なく四方八方に散乱する反射光を指しているのでご注意を。)

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 前列アレイは、前に遮るものがないので、白シートのパネル前方から内側までの範囲(1.9m程)に入射して、パネル裏まで反射光が届きます。

後列アレイは、前列アレイに遮られて、入射光の一部のみが白シートにあたって(範囲は1m程)、パネル裏まで反射光が届きます。その一部の反射光は前列アレイにも届いてそうです。

拡散反射光の強度は、シートに当たる面積に比例するので、前列の反射光は白シート1.9m分と強く、後列は1m分と弱くなり(半分いかないぐらい)、裏面パネルの受光量は、前列 > 後列となったのかなと思います。 

 

日中では、どうでしょうか。

ほぼ真上から、太陽光が白シートに入射し、その拡散反射光がパネル裏までに届く場合、

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前列は、白シート幅1m分に入射して、その反射光がパネル裏まで届き、日中の時はアレイ間にもガッツリ光が入射して、幅1.7m分の強めの反射光が裏面へ当たります。前と後ろからダブルで当たる感じ。

後列も同様に前と後ろから反射光が当たりますが、後列の後ろは、敷地に余裕がないので、白シートはアレイ端から0.5mほどしか敷いてなく、0.5m幅分の弱めの反射光しか寄与しないです。

なので、日中の場合も、朝夕と同じく、裏面パネルの受光量は、前列 > 後列となったと思います。

他にも、今の季節では後方から太陽光が入ってくる時間帯もありますが、同じモデルで説明できると思いますので今回はカット。

結局、前列と後列の発電量の差は、アレイ前後の白シート面積に依存する。

ということなので、両面パネルを使用する際は、敷地の許す限り、アレイ前、間、後ろには白シートをケチらず敷きましょうという結論となりました。言い換えると、「白シートに光りを当てて何ぼ」ということですかね。

敷地に余裕のある案件では両面パネルは向いているが、詰め詰めレイアウトでは大きな上振れは期待できないという感じです。

ただし、注意として白シート面積を稼ぐために、パネル枚数・出力を減らしてまで、離隔やアレイ前、後のスペースをあけるのは、本末転倒となるのでご注意ください。

 

↓に、後ろ側に白シートを拡張した場合のイメージも載せておきます。

敷地外ですが、雑草が生え放題なので、防草シート敷いときますよ、と言って、白シート張っとこかなと思っています。

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次回以降は、架台を上げたり、下げたりしたらどうなるか? 段々架台はどうか?について考えてみたいと思います。あくまでイメージですが。 

 

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