今回は防草シートに関する過去の失敗事例についてお伝えしたいと思います。
↓は、3年前にDIYでシートを敷設した現場です。見事に捲れあがっていますね。
土日の朝の数時間を使って1か月ほどかかって張り終えた現場でしたが、たった1回の大型台風で、一瞬にして1/3程が捲れてしまいました。
こうなると正直泣きそうになります。しかも平日。補修する時間もありません。
放置はできないので、泣く泣く土日の予定をキャンセルして、勿論たった一人で補修作業を行いました。とても虚しいです。
捲れた原因は、地盤に合ったピンを使用していなかったことと、ピン間隔が広すぎたことですね。
元田んぼや畑のような地盤が緩めのところは、迷わずピン長さが25cm以上の長いのを使いましょう。
ワッシャー付防草シート固定ピン 25cm 太さ4mm 200個入/CS
ピンの間隔は当時は1.5~2m間隔でピンを刺してましたが、ここはケチらず、是非とも1m以下の間隔で刺しましょう。
時間がなくなってくると、間引きがちになりますが、強風で捲れるのが一番時間の無駄遣いになるので、ここはきっちり1m間隔を守った方が良いです。
次はシート上への土砂流入です。
↓は、せっかく敷いたシートの上に砂がガッツリ溜まってますね。こうなると雑草が生え放題です。
↓は、普段、高級外車BMW X3を乗り回しているK田常務の発電所です。高級防草シートの”はるん田裏張り付”を使用してますが、非常に残念なことに。
原因は、いずれの場合も、敷地の高い側に一部土砂のむき出しエリアが存在し、大雨の日にそこから土砂が流入してきたことが原因です。
こうなってしまうと、見た目が悪いだけでなく、雑草が生えやすくなり、防草シートが台無しとなります。取り除くのもかなり大変です。
予防策としては、シンプルですが、” シートは敷地の最も高い方から張るべし" ですね。
言われてみれば当然のことですが、晴れの日の作業では、意外にそんなこと想像もつかないのです。
最後は、防草シートの破れですね。
↓は、隣地の方の発電所ですが、稼働後1年で無残な姿に。
強風で徐々に破れが拡がっていったと思われます。
使用している防草シートは、かの有名なザバーンでした。
ただ、ザバーンと言っても最も低グレードのザバーン136 。
各種強度の検査結果を比較すると、
KS 防草シート 135G/m2 幅2m×100m巻 UV添加剤入 グリーン ◆お届け先個人様向け不可
http://www.iriyamato.co.jp/japanese/web_shop/catalog/green_f/zaban.pdf
KS防草シート 135g/m2 |
ザバーン136 | ||
質量 (g/m2) | 139 | 136 | |
厚さ (mm) | 0.56 | 0.4 | |
引張強度(N/5cm) | 縦 | 1160 | 419 |
横 | 1320 | 421 | |
引裂強度(N) | 縦 | 312 | 87 |
横 | 397 | 94 |
意外にも、引張強度、引裂強度は、織物系のKS防草シートより圧倒的に弱いですね。
ザバーン136は元々砂利下での使用が推奨されているので、むき出しで使用すれば、強風でびりびりに破れてもなんら不思議ではないのかもしれません。
ザバーンでむき出し使用ならザバーン240以上が必須ですね。
ただ、14円以下の低単価案件では、高級シートはコストが合わない方も多いと思います。
個人的にはKS防草シートグリーンが最もコスパが良いかなと思っています。
実際、高級志向でこだわりの強いK田常務でも、最近は、このシートに乗り換えたぐらいなので、悪くはないと思いますよ。
ただあまり流行るとすぐ在庫切れになるので、買い占めは×でお願いいたしますm(_ _)m
(このシートは太陽の光で3%程縮むので、固定するときは引っ張りすぎないようにご注意ください。)
次回は、グランドカバーについて、書いてみたいと思います。
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