昨日から引き続き、Kさん依頼案件で、テーマは300%トリプル過積載の仰角について、となります。
早速ですが、300%過積載において、仰角5°、10°、15°で、どれだけ発電量に差が出るかシミュレーションしてみたいと思います。
まず、NEDOデータベースから日射量データをダウンロードします。
↑で出力されたエクセルデータ(1h毎の日射量)に色々とかけ合わせます。
日射量×パネル容量×(1-システムロス2%)×(1-パワコンロス5%)×(1-温度損失率)。温度損失は月により4-12%を使用。1時間の発電量がパワコン容量49.5を超える(ピークカットの)場合は発電量=49.5kWhとした。
↓は、仰角5°、10°、15°のパネル容量別 年間発電量のシミュレーションです。
パネル150kW、過積載率303%では、年間13万kWh前後も発電しています。正直、化け物ですね。月平均で軽く1万kWh越え。毎月が春みたいな感じですね。
次に、パネル1kWあたりの年間発電量シミュレーションです。
トリプルに近づくにつれてkWあたり発電量はどんどん減っていきます。150kW過積載率303%では870kWh前後です。ピークカット率はなんと約29.5%(@10°)!
仰角別に見ると、5°は864kWh(-0.9%)、10°は872kWh、15°は877kWh(+0.6%)となりました。()内は10°比。ほとんど差はないですね。
↓は、各月の発電量シミュレーションです。@150kW/300%過積載
冬場に落ち込むとはいえ、12月でも9000を超えてきています。80kW級の春夏と同じくらいです。すごいの一言。
という感じになりましたが、仰角云々というより300%過積載の発電量、ピーカット率などのエクストリーム加減に圧倒されてしまった感じですね。仰角の違いなんて埋もれてしまっています。
Kさんいかがでしたか?
仰角による差がなくなって行くのは予想通りかもですが、5°が逆転するようなことはなさそうです。
あとは好みで、どの角度にしよーかなーって感じですかね。
また最終的にどれに決めたかTwitterか何かで教えてくださいねー。
なお、くれぐれも凡人の方は、300%過積載のようなエクストリームな行為はマネしないようにご注意ください。高Fit単価や超低コストで作れる人でないと、返済期間中の手残りはぐんぐん目減りしていきますので。
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