連系して2年以上経つダブル過積載の発電量データを、知人のののさんより提供いただけましたので、シミュレーション vs 実績値の比較をしてみたいと思います。
以前は、76kW, 82kWのシステムで同じことをやりましたが、今回はダブル過積載98kWとなります。
設備の仕様は、↓となります。
パネル | Qセルス多結晶285W×344枚 |
98.04 kW | |
パワコン | オムロンKPM×9台 |
49.5 kW | |
過積載率 | 198% |
その他 | ほぼ影なし |
見事な一面架台ですね。
ただ実は、横幅が少し収まりきらなくて、写真では見えないところに小アレイがあったりします。これは内緒で。
シミュレーションの方法は、
NEDOの1時間ごとの日射量から1時間毎の発電量を出して、さらに、一月分、1年分を足し合わせて、一月発電量、年間発電量を出しています。
1h毎の発電量[kWh/h]は、1h毎の日射量×パネル容量×(1-システムロス)×(1-パワコンロス)×(1-温度損失率)にて算出しています。1hあたりの発電量がパワコン容量49.5を超える場合は、49.5kWhの値を使用しています(=ピークカット考慮)←ここがポイント!
※日射量データの単位は注意ください。
前提条件は、↓です。温度損失は季節で変えています。
日射量観測地点 | Y****** mie |
方位角 | 南西50° |
仰角 | 5° |
システムロス | 2% |
パワコンロス | 5% |
温度損失(12-3月) | 4% |
温度損失(4-5月) | 8% |
温度損失(6-9月) | 12% |
温度損失(10-11月) | 8% |
シミュレーション結果です。
シミュレーション値 | ピークカット率 | |
1月 | 6,239 | 0.1% |
2月 | 7,139 | 3.3% |
3月 | 9,420 | 9.7% |
4月 | 10,155 | 12.0% |
5月 | 10,838 | 13.4% |
6月 | 10,344 | 10.8% |
7月 | 10,747 | 9.0% |
8月 | 10,984 | 9.3% |
9月 | 8,403 | 6.2% |
10月 | 7,753 | 3.2% |
11月 | 6,486 | 0.2% |
12月 | 6,021 | 0.0% |
合計 [kWh] | 104,529 | 7.60% |
1kWあたり発電量 [kWh/kWp] |
1067 |
仰角が5°なので、ピークカットは7.6%と少なめです。
↓は、2年分の実績値です。
ほぼ同じ数値です。
パネル容量98kWで割って、1kWあたりの発電量を出しました。
気持ち悪いくらいシミュ値と実績値が近いです。
対シミュレーション比率は、
ほぼピッタシですね。安定性も抜群です。
過積載率が増すほど、発電量のバラツキは軽減されそうですね。
最後に、今年の月ごとのデータです。
月単位ではジグザグしていますが、結局は平均値は100%近辺になると思います。
いや~、それにしても、Qセルズ、オムロンの組み合わせは安定性が抜群すぎて、面白みに欠けちゃいますね。もちろん故障等もないそうです。
刺激が欲しい方は、是非とも両面パネルを使ってみてください!
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