丁度一年前に連系した発電所、
ここは、当時、自身で初めて単結晶ハーフカットセルやHUAWEIマルチストリングパワコン(旧型)を用いた発電所で、発電量がどれだけ上振れするかすごく期待していました。
しかし、当時は中部電力のカテエネサービスで、デイリーの発電量を確認していましたが、今一パッとしない印象でした。
4月からカテエネが見れなくなり、先々月にHUAWEI純正の遠隔監視スマートロガーを設置したので、8月の発電量を近隣の発電所と比較したところ、
下記のような結果となりました(赤の点線)。
赤の点線のところが今回の発電所ですが、発電量はシミュよりは高いが、他の発電所よりかは明らかに低い感じです。
南西側に鉄塔があるので、その影響かなと思ってましたが、
パワコン毎の発電量を集計しているうちに何か違和感を感じてきました。
↓は、EPC業者さんからもらっていたパワコン-ストリング表です。
4.95パワコン→13直列,13直列
4.125パワコン→11直列、11直列(or 12,11)
特に不自然ではないですね。
(ちなみに、何故、4.95kWと4.125kWを混ぜてきたのかは??です。)
次は、8月のパワコン毎の発電量です。
んっ??
4.95パワコンの3,4,5が明らかに低いです。
EPC業者さんからは、パワコン設置順はストリング表の順(4.95×5台→4.125×6台の順)に並んでますよと聞いてましたが、念のため、現地で確認したところ、パワコンの並びが下記のように
4.125→4.95→4.95→4.125、、、と入れ混じって並んでいるではないですかっ!
これかー。
実際のパワコン容量とストリングを整理してみると、
下記のようになりました。
なんて残念なつなぎ方なんでしょう(T_T)
パワコン容量の低い4.125にパネルをMAX(13,13)でつないだり、
パワコン容量の多い4.95にパネルを少なめ(11,11)につないだり。
これはダメですねー。
無駄なピークカットロスが増えてしまいます。
恐らく、HUAWEIの旧型パワコン4.95と4.125は、見た目の差は全くないので、電気工事屋さんが気づかず、混在して設置したのかもしれません。
ちなみに今回のつなぎ間違いによる発電ロスを計算すると8月分で493kWh(4.3%)でした。
発電量を何となく眺めているだけだと見過ごしてしまう値かもしれないですね。
ただ、4%の売電ロスでも、CF低下に直結するので、要注意です。
(200万の売電収入なら、ロス8万/年、CFもほぼそのまま低下)
パワコン毎にパネル枚数が揃っている場合は、遠隔監視でパワコン毎の発電量を見れば、すぐ気づくと思いますが、
パワコン毎にパネル枚数が違うとか、今回の私みたいにパワコン容量も違うとなると、遠隔監視を見てるだけでは気づかないので、一度ガッツリ計算してみてください。
曇りの日などピークカットのない日は、基本的には、発電量はパネル枚数に比例しますので、計算しやすいです。
今回の件、EPC業者さんに連絡して、パワコンへの繋ぎ変えをやってもらわないといけないのですが、内容がちょっと複雑なので、説明するのが、ちょっと手間ですね。
やはり、パワコンへのパネル枚数は揃えておいた方が、接続間違いも減るし、発電量の異常もすぐわかるし、メリットは結構多い気はします。
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