本日は、久々に両面パネルのネタとなります。
両面パネルにおいて、裏面側の発電量を稼ぐには、
①地面の素材
②パワコン
③架台設計(高さ、縦レールの位置)
④アレイ間離隔
⑤裏面セルへの遮光物(PVケーブル)
等の項目において、出来るだけ最適な条件を選びたいところです。
(もちろん色んな制約の範囲内で。)
①~④は、どういう方向性が良いか、ある程度当たりがついてきたと思います。
今回は、誰も気にしてなさそうな⑤の
「裏面セルがPVケーブルで遮光されたらどれだけ発電量が落ちるか?」
について、実際に検証してみました。
次の案件の為にも知りたかったので。
下記は、連系済み両面パネルの裏面側の写真です。
Trinaの両面パネルを採用しましたが、ここのパネルは標準でPVケーブルが長いので、PVケーブルが裏面セルを遮らないように配置することができます。
ケーブルの存在感が殆どないですね。施工業者さんが私のわがままに応えてくれました。
ただ、このままでは、ただの自己満足で、効果があったのかどうか、分からずじまいとなるので、下記の紐を使って実験しました。
PVケーブルと太さがほぼ同じ、荷台用のゴムロープです
パネルの裏面側に下記のように紐をひっかけました。
いい感じで、ケーブルの影が映っています。
この影は全体の発電量に影響あるのでしょうか?
元々の発電量がほぼ同じ、3つのパワコンを選び、
⑤に紐をひっかけて、ケーブルによる遮光を行ないました。
各ストリングに対して、2パネル分のみです。
(全パネルは大変なので、最小発電量のパネルに引っ張られる特性を活用)
8/14から実験を開始して、天気の良かった8月と曇りがちな9月のデータが、ようやく出そろったので、公開したいと思います。
ちなみに何でこんな細かいことにこだわるの?って思われるかもですが、JinKOやLONGiはTrinaほどケーブルが長くなく、完全にセルにかからないようにケーブルを伸ばすとなると追加費用が発生してしまいます(1円/Wくらい。100kWだと10万円)。効果があるなら、費用をかけてもいいけど、効果がないなら、わざわざお金かけて伸ばす必要はありません。
という背景で気になった次第です。
すみません<(_ _)>
前置きに時間を使いすぎてしまいましたー。結果は明日のブログで公開とさせてください。
誰も気にしてなさそうですが~。
下記にて、結果を公開しました。
【結果発表】両面パネル 裏面セルがPVケーブルで遮光されると影響ある?? - 超実践的 NKE の太陽光発電ブログ
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