昨日からの続きとなります。
連系して1年経過したパネルを清掃して、発電量は改善するのか?
今後の自己発電所のメンテにパネル清掃を組み込むかを決めるためにも検証してみました。
清掃方法は下記記事をご覧ください。
https://nkepv.com/entry/2020/10/16/222914
パネル清掃して、4日経過後のパネル写真です。
(パネルは5°縦置き2段です。)
清掃後は晴れ続きだったこともあり、まだキレイな状態が保たれていました。
キレイだと写真映りも良く、気持ちがいいもんですね。
清掃していない方のパネルはこんな↓感じでした。上記と同日に撮影。
パネル下部の汚れはほぼそのままでした。
肝心の発電量への影響はどうでしょうか。
まずは、清掃前の各パワコンの発電量グラフです。
発電性能がほぼ同じパワコンをチョイス。
(※右側の凹みは鉄塔の影なので今回は無視ください。)
影の凹みは除けば、ほぼグラフは一致しています。
この2つのパワコンで、清掃 vs 未清掃で比較しますと、
清掃したパネルが青、未清掃がオレンジです。
よーく見ると清掃したパネル(青)が少し上回っています(点線部)。
(グラフの線を細くしないと気づかないレベルでした。)
ちなみにピークカットの時間帯は、多少の汚れはものともせず、完全一致でした。
発電量の改善効果は、ピークカットや影の時間帯を除外して、
~10時までの時間帯で比較すると
発電量の改善効果は、2.0kWhで、アップ率は1.9%でした。
仮に、この清掃効果が1か月持続すると仮定すると
(1か月の発電量が7,000kWh/月、売電単価18円の場合)
パネル清掃による金額効果は2,633円となります。
作業時間が3hかかったとすると、時給は、、、、です。
(計算は止めておきます)
どれだけ効果が持続するかはこれからデータを取っていきますが、一番効果が高い時で1.9%なので、あまり期待するほどではないでしょうね。
なお、この清掃効果+1.9%という数値は最大値であり、実際にはピークカットすると清掃パネルと未清掃の差がなくなるので、月単位で見たら、効果はもっと目減りすると思います(過積載率に依存する)。
まとめると、5°仰角の汚れが溜まりやすいパネルにおいて、パネル下部のみを清掃した場合の発電量改善効果は、最大+1.9%となりました。
パネル全面が汚れている場合はもっと清掃効果が出るのでしょうが、大半の汚れは、大雨で流れますからね。
残ったパネル下部の汚れでも、それほど発電量に影響してないのなら、神経質になってしょっちゅう清掃しなくても良さそうです。5°のパネルでも3年に一回で十分かな(もちろん場所によりますが)。
なお、今回の結果は、パネル下部の汚れのみを清掃した簡易清掃(手抜き清掃)の結果であり、他の本格洗浄の効果を否定するものではありませんので、ご注意の程お願いいたします。
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