発電量シミュレーション 答え合わせ②(Qセルズ76.32kW)

昨日に引き続き、発電量シミュレーションに対して、実績値はどうだったか答え合わせしてみます。2基目。

 

前回との違いはパネル容量くらいです。

 

設備の仕様は、↓となります。

パネル Qセルズ多結晶265W×288枚
76.32 kW
パワコン オムロンKPM×9台
49.5 kW
過積載率 154%
その他 離隔少なめなので冬場は前方アレイの影あり

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ここは竹藪から切り開いて造成した土地。初めの数年は竹の突き上げに苦労しましたが、今では、クラピアのグランドカバーで良い感じに復活しました。

 クラピアを始めるなら、今の季節は良いですよ。私も追加で購入しました。


 

ただ、ここは唯一単管架台なので耐久性が心配。早くもクランプ部や単管切断部で錆びが発生しています。

 

シミュレーションの方法は、昨日と同じなのでサクッと。

NEDOの1時間ごとの日射量から1時間毎の発電量を出して、さらに、一月分、1年分を足し合わせて、一月発電量、年間発電量を出しています。

1h毎の発電量[kWh/h]は、1h毎の日射量×パネル容量×(1-システムロス)×(1-パワコンロス)×(1-温度損失率)にて算出しています。1hあたりの発電量がパワコン容量49.5を超える場合は、49.5kWhの値を使用しています(=ピークカット考慮)←ここがポイント!

 

前提条件は、↓です。温度損失は季節で変えています。

日射量観測地点 K****** mie
方位角 45°(南西)
仰角 10°
システムロス 2%
パワコンロス 5%
温度損失(12-3月) 4%
温度損失(4-5月) 8%
温度損失(6-9月) 12%
温度損失(10-11月) 8%

 

シミュレーション結果です。

  シミュレーション値 ピークカット率
1月 5,083 0.0%
2月 6,208 0.0%
3月 8,365 2.0%
4月 8,688 3.0%
5月 9,012 4.0%
6月 7,054 2.2%
7月 8,191 1.7%
8月 8,956 1.1%
9月 6,846 0.6%
10月 6,718 0.1%
11月 5,301 0.0%
12月 5,154 0.0%
合計 [kWh] 85,576 1.40%
1kWあたり発電量
[kWh/kWp]
1121  

76.32kWのシステムで、年間85.576kWh、1kWhあたり1,121kWh、平均ピークカット率が1.4%となりました。

この地域は、日射量が3.87とあまり高くない地域で、さらに山間部なので上振れも期待できないかな。

 

シミュレーション値と過去4年弱分の実績値を比較します。

実績値はスマートメータ値(中部電力 カテエネデータより)です。

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似た値です。 

 

パネル容量76.32kWで割って、1kWあたりの発電量を出しました。

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シミュ値とほぼ同じなので、狙い通りではあるのですが、ちょっと残念な感じはしますね。

過積載率が低いのでもっと上振れしても良いはずなのですが、山間部は平地と比べて天候が悪い日が多いからでしょうか。期待は止めましょう!

 

最後に、シミュレーション値に対する実績値の比率です。

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安定性は抜群ですね!

 

↓は、今年の月毎のシミュと実績データ、および、シミュ比です。

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月単位では見事にジグザグしていますが、結局は平均値は100%近辺になると思います。

昨日とあまり変わらない内容で、<(_ _)>

山間部なのでもう少し下振れしているかなと思ったら、そんなに悪くなかったです。

Qセルズ多結晶+オムロンは過去4年弱で故障もなく優秀です。単管だけが心配。

 

次回は、5年経過したソーラーフロンティアとなります。3年目までは右肩上がりで絶好調だったのですが、、、

 

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