両面パネル vs 片面パネル(7/23~30)

知人のCさん、Nさんより片面のデータを提供いただきましたので、早速、弊社両面パネルと比較してみました。

この2か所は両面の発電所から500m以内と近いので場所差は殆どないと思われます。

↓は、曇りor雨であった期間(7/23~30)での発電量実績です。

ピークカットがないので太陽光システムの発電能力を比較しやすいのであえてこの天候を選択(晴れだとさらに電圧抑制の影響も出てきて、ややこしいので今回は除外。)

パネル 両面 片面 片面 片面 片面 片面
T社 J社 A社 J社 Q社 C社
       単結晶ハーフカットセル 多結晶 多結晶ハーフ
84.1 91.12 95.04 84.16 98 108.0
パワコン HUAWEI HUAWEI オムロンKPV HUAWEI オムロンKPM オムロンKPV
49.5 49.5 49.5 49.5 49.5 49.5
過積載率 170% 184% 192% 170% 198% 218%
方位 南東 南東 南西
仰角 10° 10,15,20° 15°
白ピカ率 7割 - - - - -
7/23 216 205 203 174 215 233
7/24 164 159 155 135 164 175
7/25 176 175 171 151 183 187
7/26 108 96 100 82 105 118
7/27 213 209 205 182 216 225
7/28 252 241 240 209 253 265
7/29 253 247 243 215 255 265
7/30 207 211 194 183 206 223
曇り

合計発電量 [kWh] 1,589 1,542 1,511 1,329 1,596 1,693
1kWあたり[kWh/kW] 18.9 16.9 15.9 15.8 16.3 15.7

1kW,1日あたり[kWh/kW/日]

2.36 2.12 1.99 1.97 2.04 1.96
両面効果(片面比) 117% - - - - -
※ピークカットが発生しない天候なのでパネル1kWあたりの発電量(設備の発電能力)の比較に適している      

↑は、数字がばかりで、わかりにくいと思うので、グラフ化しました。 

 

↓は、パネル容量を横軸に、合計発電量を縦軸にとってプロット。

f:id:NKE:20200808193850p:plain

ピークカットがないので、片面パネルでは、パネル容量にほぼ比例して、発電量は増加しています。単結晶と多結晶の差はあまり感じないですね。

両面だけが、片面のラインから大きく上に外れています。

 

次に、パネル1kWあたりの発電能力を比較するために、合計発電量をパネル容量で割って、さらに日数で割りました(陽だまり指数?と呼ばれたりもする指標です。)。

 

↓が、そのグラフです。

f:id:NKE:20200808193906p:plain

まずは片面の方から、1kWの発電能力については、単結晶でも多結晶でも大差ないですね。その平均値が2.01 [kWh/kW/日]となりました。

次に、両面の方は、2.36 [kWh/kW/日]となり、なんと片面比で+17%も上回りました。

すっ、凄すぎます!!

今までは、自社の2か所と比べていましたが、今回は比較対象を3つも増やしたので、今までと違う結果となりました。幸いにも両面効果が増える方向で良かったです。

Cさん、Nさん、決して頂いた片面データをだしに使ったわけではありませんので、気にしないでください。次回8月もデータの提供をお願いしますm(__)m

あまり浮かれずに引き続き、両面の実力をウォッチしていきたいと思います。

ちなみにこの両面発電所は、8/7~整定値調整で電圧抑制が解消したので、晴れの日でも比較しやすくなったはずです。乞うご期待を。

 

実は、↓の両面発電所、発電量を稼ぐために、何点か自分なりに工夫しています。効果に自信が持てたら何れ公開したいなと思っています。こちらも乞うご期待を!

f:id:NKE:20200808145634j:plain

 

私は↓を使ってます。良いですよ。

 

↓ クリックをお願いいたします<m(_ _)m>

にほんブログ村 環境ブログ 風力発電・太陽光発電へ
にほんブログ村