パネルメーカーの両面ガイドブックではパネルの段数は少ない方が発電量は向上するという記載があったので、自社両面発電所の3段と4段の実測データを比べてみました。
↓は、8/8-13 晴れ or 曇り(ピークカットあり)の時のパワコン毎の発電量です。
No. | パネル | アレイ 位置 |
段数 | 合計発電量 (8/8-13) |
1kW,1日あたり | 片面比 |
① | 両面 | 後列 | 4段/ パワコン設置 |
239.45 | 4.77 | 103.3% |
② | 疑似片面 | 後列 | 4段 | 231.82 | 4.61 | 100.0% |
③ | 両面 | 後列 | 4段 | 239.05 | 4.76 | 103.1% |
④ | 両面 | 後列 | 4段 | 238.71 | 4.75 | 103.0% |
⑤ | 両面 | 後列 | 4段 | 239.4 | 4.76 | 103.3% |
⑥ | 両面 | 前列 &後列 |
3段 | 242.49 | 4.83 | 104.6% |
⑦ | 両面 | 前列 | 3段 | 245.95 | 4.89 | 106.1% |
⑧ | 両面 | 前列 | 3段 | 244.84 | 4.87 | 105.6% |
⑨ | 両面 | 前列 | 4段 | 247.57 | 4.93 | 106.8% |
アレイ前列の3段架台(⑦⑧)と4段架台(⑨)で比較すると、
3段架台は疑似片面パネルとの比率では、平均105.9%
4段架台は、同じく疑似片面比で、106.8%でした。
結果としては、発電量は、3段架台 < 4段架台となり、両面ガイドブックとは逆の結果となりました。
いつものイメージ図で考えてみると、
4段架台の方が、白シートへの光入射幅が広くなるので、反射は多いと思われます。
実測データとは辻褄があってそうな感じです。
今一度、両面ガイドブックをよく見ると、離隔が十分に広いことが前提条件となっていました(離隔という表現ではなく、モジュール面積/設置面積=0.4という表現なのでわ気づかなかった)。
なので、3段>4段となったのだ思います。
日本のような離隔が限定的な環境では、4段架台の方が発電が良いのは、実測データと上記イメージより、間違いはなさそうです。
じゃあ、5段架台の方が良いのでは?と言われても、反射光の減衰の影響も出てくるので、正直何とも言えないです<(_ _)>
今回は、実験的にわざと3段架台も混ぜてみましたが、次の両面案件については、普通に(横置き)4段架台にしたいと思います。
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両面には↓の白ピカが相性良いです。