遠隔監視(TAOKE SmartPV) と 売電明細 比較

中部電力管内では、以前はカテエネで発電量が見れたのですが、今年の4月から分社化を理由に紙明細に逆戻りしてしまいました。

まあいい機会だったので、一部の発電所で、遠隔監視モニターを導入しました。

今回導入したのは、TAOKE社製のSmartPVです。←K田常務一押しの機器です。

価格はお手頃で、取り付けも慣れた業者さんなら安くでやってくれます。

慣れていない業者さんだと悪気はなくても法外な取り付け費用を請求される場合があるのでご注意ください(LANケーブルに超オーバースペック高級品を使ってくるケースがありました)。

計測方式は通信タイプでパワコンとLANケーブルでつないでデータを取得するので、精度は高いです。

ただ、パワコン出口での値であり、パワコンから売電メーターまでのロスは含まないので、一回ぐらいは売電明細との差を比較をしておいた方が良いと思ったので、集計してみました。

電力会社の計測期間は、切りのいい月初めではなく、中途半端な日から始まっているので、ちょっと一手間ですね。

 

↓は、遠隔監視モニターの発電量と売電明細の数値です。

計測期間 遠隔モニター
[kWh]
売電明細
[kWh]
ロス
[kWh]
ロス率
5/19-6/15 9,984 9,874 110 1.1%
6/16-7/15 8,207 8,117 90 1.1%
7/16-8/18 11,564 11,424 140 1.2%

(パワコンはオムロンKPV-A55-J4×9台)

何れの期間も遠隔監視の方の値が高く、売電明細の値が低くなっています。

パワコン出口~売電メーターまでのロスを反映しているのでしょうね。

その差(ロス率)は1.1~1.2%でした。そんなに大きくないですね。

 

別の発電所でも同様に比較しました。

計測期間 遠隔モニター
[kWh]
売電明細
[kWh]
ロス
[kWh]
ロス率
6/10-7/9 5,930 5,863 67 1.1%
7/10-8/12 7,805 7,709 96 1.2%

(パワコン:Panasonic VBPC255GC1×8台)

ロス率は、1.1~1.2%と全く同じですね。

 

ロス率は、パワコン出口~売電メーター間のケーブルやブレーカーによるロスだと思いますが、月が変わっても大きな変動はなさそうですね。夏場でもそんなに気にすることはなさそうです。

一応、冬になったらどうなるかも見ておきます。

 

ということで、通信タイプの遠隔監視では、画面上の発電量から1%ほどマイナスしたのが実際の売電量であると考えておけばよいかなと思います。

※CTセンサー方式(電流を見てるだけ)だと、誤差を多分に含んでいるので、今回の結果は全くあてはまりませんので、ご注意下さい。

 

次回は、同じく通信タイプのHUAWEI  SmartLoggerの発電所でも、売電明細との比較を行ってみたいと思います。

 

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