分譲案件(土地付き太陽光発電)手残りはどんなもん?

分譲案件(土地付き太陽光発電投資)を購入した場合、実際に手残りはどれくらいになるのか、計算してみました。 

 

大手、分譲サイトに掲載されていたダブル過積載案件(100kW前後)をピックアップしました。掲載内容は以下の通りです。1kWあたりの発電量は参考として追加しました。

物件所在地 三重県津市  
システム容量 103.85 kW
年間想定発電量 119,280 kWh
1kWあたり想定発電量
(ピークカット7%程?)
1,149 kWh/kW/年
売電単価  14 円/kWh (税抜き)
年間想定売電収入 ¥1,669,920 (税抜き)
     
土地代 ¥1,710,000 (税抜き)
連系負担金 ¥410,000 (税抜き)
システム価格
(防草、フェンス込み)
¥15,080,000 (税抜き)
総額 ¥17,200,000 (税抜き)
     
想定表面利回り 9.7%  

 全て込みこみで表面利回りは9.7%とのことです。

最近は10%を切るのが当たり前になってきていますね。

ここで気になったのが、想定発電量です。

パネル103.85kWで割ると、1kWあたりの想定発電量が1,149 kWh/年となりました。

ダブル過積載の割には多い気がしますね。ピークカット率を甘めに計算してそうです(おそらく7%ほど)。

 

 実際に自分でNEDOの日射量を用いて、想定発電量を出してみると、

物件所在地 三重県津市  
システム容量 103.85 kW
年間想定発電量 113,165 kWh
1kWあたり想定発電量
(ピークカット12.3%)
1,090 kWh/kW/年
売電単価  14 円/kWh (税抜き)
年間想定売電収入 ¥1,584,307 (税抜き)
     
土地代 ¥1,710,000 (税抜き)
連系負担金 ¥410,000 (税抜き)
システム価格
(防草、フェンス込み)
¥15,080,000 (税抜き)
総額 ¥17,200,000 (税抜き)
     
想定表面利回り 9.2%  

 1kWあたりの想定発電量は1,090kWhとなりました。ピークカット率は12.3%です。

これは、そこまで厳しいシミュレーションではないと思います。

これで利回りを計算すると、9.2%でした。大分減りましたね。

9%台前半は、さすがにしんどそうです。

 

これで、各年の手残りをシミュレーションしてみました。

まずは1~5年目です。

f:id:NKE:20200902215845p:plain

手残りは、キャッシュフローのところを見てもらうと初年度はプラスになっていますが、2年目以降はマイナスです。 これは償却資産税の影響です。←営業さんは教えてくれないこともあるのでご注意を。

さらに2023年の10月からはインボイス制度が始まり、消費税がもらえなくなる可能性があると懸念されています(ただこれは確定した事実ではなく、今のところは免税事業者でも消費税分は払わられるとのこと)。ただ、もしそうなったらかなり痛いので、今回はそういうリスクを踏まえてシミュレーションしています(表中では便宜上消費税をもらって→そのまま支払うという形にしています)。

 

次は、6~10年目です。

f:id:NKE:20200902215931p:plain

収入は減ることはあっても、増えることはないので、常に10万以上のマイナスです。 

 

次は、11~15年目です。

f:id:NKE:20200902220012p:plain

1~10年目までは信販の自然災害を使うことを前提としてましたが、11年目以降は自分で自然災害保険に入らないといけません。年間数万ほど。 

キャッシュフローはさらにマイナス側にかさんでいきます。年間でマイナス14万以上。

 

ここでやっとボーナス期間の16~20年目です。

f:id:NKE:20200902220119p:plain

 この期間では15年の返済が完了しているので、巻き返しの期間です。

が、パワコンはこのあたりで全交換が必要だと思うので、とりあえず16年目で交換するとして、キャッシュフローはマイナス。

17年目になって、ようやくプラスに転じます。130万/年(税引き前)。

ただ、18年目では減価償却がなくなるので、税金がガッツリかかってきます。

個人なら所得税20%+住民税10%を引くと、90万ほどですね。

20年トータルではもちろんプラスですが、16年間もマイナスが続くのは耐えられないですね。

 

なぜ、こんな厳しい結果になるかというと、想定発電量の算出の仕方ですね。

業者シミュではピークカット率7%程、厳密なシミュでは12.3%でした(こっちの方が一般的な数値)。

たった5%の見込み差が命取りになってしまうのです。

でも経験がある人でないとなかなか見抜くのは厳しいかもですね。

とりあえず、ダブル過積載(100kW付近)はピークカットは10%以上と考えて、発電量を自分で見積もってみて、違和感を感じたら、業者さんに指摘してみて、精度の高い想定発電量を出し直してもらい、当初利回り(ここでは9.7%)が出るように価格を調整してもらうのがベターかと思います。

 

改めて、想定発電量の精度は大事ですね。

 

次回は、キャッシュフローマイナス要因となった償却資産税、消費税に関して、先端設備、消費税還付、簡易課税で、どこまでマシになるかシミュレーションしてみたいと思います。

 

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両面パネル(84kW) vs 片面ダブル過積載(8/1~31)

 今回も知人のC/Nさんより片面ダブル過積載の実績データを提供いただけましたので、弊社両面パネルと比較しました。

 

下記の発電所は1km以内なので、場所による差はないと思っています。

パネル 両面 片面 片面 片面
T社 J社 Q社 C社
単結晶ハーフカットセル 多結晶 多結晶ハーフ
84.1 84.16 98 108.0
パワコン HUAWEI HUAWEI オムロンKPM オムロンKPV
49.5 49.5 49.5 49.5
過積載率 170% 170% 198% 218%
方位 南東 南東 南西
仰角 10° 15°
備考 白ピカ率9割
西側木々あり
南側に鉄塔の影あり - 南西 電柱あり
CT計測
8月
合計
実績発電量 [kWh] 12,604 10,941 12,479 12,455
シミュレーション[kWh] 10,096 10,035 10,984 11,581
実績/シミュ値 124.8% 109.0% 113.6% 107.6%
1kWあたり[kWh/kW] 149.9 130.0 127.3 115.3
1kW,1日あたり[kWh/kW/日] 4.8 4.2 4.1 3.7

片面のダブル過積載の2か所は、何れも12,400kWh超えており、対シミュレーション比は113.6%、107.6%と好調でしたね。


 弊社の両面の方はというと、気まずいことに、12,604kWhと若干ではありますが、勝ってしまいました。

次回からデータを提供いただけないかもしれないですね(笑)

 

次に、パネル容量を横軸に、発電量を縦軸にとって、昨日のデータも追加して、片面達と両面を比較してみました。

f:id:NKE:20200901222419p:plain

 実線より下の2か所は、おそらく影やCT計測誤差の影響で低めに出ていると思います。

両面のプロットは、片面の実線ラインより大きく上に振れています。

その実力は、グラフから両面84kW ≒ 片面99kWと読み取れるので、

両面84kW=表面84kW + 裏面15kW(+17.8%)と考えてよいのかなと思います。

ちょっと出来すぎな気がするので、×7割くらいで考えておいた方が良いかも。

(ちなみに、これは出力アップなので、発電量アップ率は、出力アップ率からピークカット増加率を引かないといけないので、もっと減ると思っておいてください。)

 

これから(秋以降)は、太陽の高度が低くなってきて、両面の効果は変わってくると思うので、継続でウォッチしていきたいと思っています。

f:id:NKE:20200901232905j:plain

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絶好調! 両面パネル 実績大公開(8月)

今年の8月は絶好調でしたね!

デイリーのグラフを見る限り、雨の日はたったの1~2日ほどです。

7月が悪かった反動ですかね~。

f:id:NKE:20200831214446p:plain

早速、両面の実績データを公開したいと思います。

 

↓表には、近隣(1km以内 @三重県の平地)の片面発電所のデータも載せています。

パネル 両面 片面 片面
T社 J社 A社
単結晶ハーフカットセル
84.1 91.12 95.04
パワコン HUAWEI HUAWEI オムロンKPV
49.5 49.5 49.5
過積載率 170% 184% 192%
方位 南東
仰角 10° 10,15,20°
備考 白ピカ率9割 - 西側に建物あり
8月
合計
実績発電量 [kWh] 12,604 12,266 12,236
シミュレーション[kWh] 10,096 10,596 10,848
実績/シミュ値 124.8% 115.8% 112.8%
1kWあたり[kWh/kW] 149.9 134.6 128.7
1kW,1日あたり[kWh/kW/日] 4.8 4.3 4.2

片面パネルでも、それぞれ12,200kWh超えと絶好調です。

シミュレーションに対する比率は約116%, 113%と大きく上振れしています。

 

両面パネルの方は、12,600kWhとさらに絶好調でした!

シミュレーション比はなんと約125%! 25%も上振れしています。

 

両面パネルは、晴れでも曇り雨でも安定して、高過積載の片面パネルを上回ってきます。本物ですね。

 

ちなみに、私は、 両面パネルの下に、ルンルンシート白ピカを使っています。好調ですよ。


 

 

9月は天気悪そうですね~。でも私はこの季節はグランドカバーの仕込み時と思っていますので雨でも大歓迎です。今回は病気に強いK7を購入しました。皆さんも是非是非~


 

 

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両面パネル スペック比較(Trina vs JinKO vs LONGi)

 本日は、両面パネルのスペックを比較してみました。

 

メーカーは、リーズナブルな価格で両面を提供している3社(Trina, JinKO, LONGi)に限定しました。

 

下記は、両面モジュールの120セルタイプ(通常サイズ)のスペック比較です。

メーカー Trina JinKO LONGi
セル 単結晶ハーフカット 単結晶ハーフカット 単結晶ハーフカット
セル枚数 120セル 120セル 120セル
製品名 DUOMAX twin Swan -
型番 TSM-DEG6MC.20(Ⅱ) JKM340M-60H-TV LR6-60HBD-320M
最大出力 (Wp) 335 340 320
モジュール変換効率 19.70% 19.79% 18.90%
モジュールサイズ 1,700 1,704 1,698
1,002 1,008 996
モジュール厚み 30 30 30
重量 22.0 kg 18.5 kg 22.0 kg
表面ガラス 2mm 2mm -
裏面ガラス 2mm 2mm -
PVケーブル 縦置き 280mm
横置き1700mm
正極250mm,負極150mm
カスタム可
300mm
カスタム可
温度係数 -0.35%/℃ -0.35%/℃ -0.37%/℃
単位面積あたりの出力
(Wp/m2)
197 198 189
低圧100kWシステム
 必要枚数
299 294 313

両面パネルのスペック比較と言いながら、↑は表面の情報ばかりです。

どこのメーカーも裏面の性能は詳細には記載していないですね。

最大で表面の25%アップは見込める。というような書き方。

今はまだどこのメーカーもP型セルなので、裏面のセル自体は表面の7~8割の性能だと思われます。N型セルだと8~9割らしい。

なので、表面性能の比較となりますが、

Trina, JinKOは、最大出力が335W以上、変換効率が19.7%以上と差なしです。

 LONGiは、出力が320W、効率は18.9%と他社より少し低い数値ですが、一世代前の型式でこのサイズにあまり力を入れてないだけのような感じです。

 

最近は、横長サイズ、144セルタイプのようなビッグサイズが主流になりそうな雰囲気です。展示会レベルではもっと巨大化していますが、今回は今販売されてる製品に絞っています。

 

 次は、その両面144セルタイプ(横長サイズ)のスペック比較です

メーカー Trina JinKO LONGi
セル 単結晶ハーフカット 単結晶ハーフカット 単結晶ハーフカット
セル枚数 144セル 156セル 144セル
製品名 DUOMAX twin Tiger -
型番 TSM-DEG17MC.20(Ⅱ) JKM460M-7RL3-TV-J LR4-72HBD-440M
最大出力 (Wp) 445 460 440
モジュール変換効率 20.20% 20.21% 20.20%
モジュールサイズ 2,111 2,205 2,094
1,046 1,032 1,038
モジュール厚み 30 35 35
重量 28.6 kg 25.7 kg 27.5 kg
表面ガラス 2mm 2mm -
裏面ガラス 2mm 透明バックシート -
PVケーブル 縦置き 280mm
横置き1900mm
正極250mm,負極150mm
カスタム可
300mm
カスタム可
温度係数 -0.35%/℃ -0.35%/℃ -0.35%/℃
単位面積あたりの出力
(Wp/m2)
202 202 202
低圧100kWシステム
 必要枚数
225 217 227

 最大出力は、Trinaが445W、JinKOは460W、LONGiは440Wと多少差はあるもののどこも400W半ばと物凄い出力です。

ただ、変換効率はどこも20.2%と完全横並びで、120セルタイプに対して+0.4%程増えただけでした。

実は440W以上の高出力は、セルのサイズが大きくなったり(Trinaは158→166mm)、JinKOのTigerシリーズはセルの数が144→156に増えていたりというカラクリがあったのです。

 

ただサイズの巨大化は、モジュール変換効率が少しアップする以外にもメリットがあり、例えば、低圧100kWクラスだと、パネル枚数を300枚→220枚に減らせます。

架台留め具の部品点数が減らせたり、PVケーブル接続本数が減ったりなどの作業時間が短縮できるので、施工費のコストダウンが図れるとのことです。また、パネルのW単価も少し下がっている感じです。

 

次にパネルを選ぶとしたら、時代の流れに乗って144セルタイプ(横長)を選ぼうと思います。メーカー差は今のところあまりないので、取引のある商社さんが得意なパネルを使うのが良いかと思っています。

 

ちなみに私の初両面は、Trinaの335Wでした。

f:id:NKE:20200830190905j:plain

両面を一度使うと、見た目の良さや、発電量の上ぶれから、もう片面には戻れないですね。また後日、8月の実績を大公開しまーす。 

 

 両面パネルには、下記のルンルンシート白ピカが相性が良いですよ。


 

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パワコン スペック比較(HUAWEI vs SMA vs オムロン)

 以前よくお世話になっていたEPC業者さんでは原則オムロン以外はNGでしたが、今年からは分離発注で進めることになり、選択の幅が広がったので、次の案件ではどれにしようかと、各社パワコンを比較してみました。

 

各社製品のスペックを下記にまとめてみました。3社だけですが。

メーカー HUAWEI SMA オムロン
型番 SUN2000-4.95KTL-JPL0 SUNNY BOY 5.5kW KPV-A55-J4
方式 マルチストリング マルチストリング 集中型
回路数 4回路
2MPPT
4回路
2MPPT
4回路
1MPPT
変換効率(JIS) 97% 96% 96%
大過積載率
(参考値)
300% 250% 250%くらい
価格
標準保証期間 10年 15年 10年
遠隔監視 純正品あり 純正品あり 社外品必要
他の特徴 マルチなので両面パネルとの相性良し。
コンパクトで施工,交換が容易
マルチなので両面パネルとの相性良し。
日影対策機能あり
自立運転機能あり(KPW)を選ぶことも可
当方の
イメージ
性能抜群、故障もほぼなし。ただし米中摩擦の影響がパワコンにも波及しないか心配 新型は価格も下がり選択肢として急浮上。ただし旧型では不調の報告がたまにあり。 安心の国産大手
故障のイメージはなし

 HUAWEIは、マルチストリングで、変換効率がトップの97%で、過積載も300%以上で、スペックはNo.1.。 にも関わらず、価格はなんと最安です。

しかも故障率は低く、純正の遠隔監視も高性能で、言うことなし。

なのですが、米中貿易摩擦の影響がパワコンに波及しないかはちょっと心配ですね。

 

SMAは、ようやく新型が10月以降に出荷されるみたいですね。

スペックはマルチストリングで、変換効率が96%で、過積載250%とHUAWEIに負けず劣らずで、さらに日陰対策機能(SMA ShadeFix)というものが追加されています。

この機能は、全面にかかるような影以外には効果があるみたいですね。説明資料でもオプティマイザー付パワコンに対する優位性を強調していて、かなり期待が持てます。

残りの案件ではどこも多かれ少なかれ影はあるので、日陰対策機能はかなり魅力的です。

あと価格は、今までSMAは高いイメージでしたが、HUAWEIを意識してか、今回は手の届く価格に下がっていました。

 

最後にオムロンですが、スペックは方式が集中型(一括入力方式)というところ以外は、特に悪いところはなく、故障のイメージも全くないので、安心感は抜群です。

実際に私も8基分使っていますが、今のところ不具合はゼロです。

ただ、太陽光に慣れてきて、発電量を少しでも稼ぎたい人にはちょっと物足りないですね。

 

 以上から、

日陰対策機能が追加されて、価格も安くなった新型SMAパワコンが最有力候補かなと考えています。

HUAWEIはこれまで4基分も使用していてリスク分散をしておいた方が良さそうですし。

 

でも年内はパネル価格が上昇傾向との情報があり、次の案件は来年以降になりそうなので、その時にはまた変わっているかもです。

 

ちなみに、私は兼業 で時間に余裕がない方なので、故障報告が多いとされる製品は選択肢から除外させていただきましたm(_ _)m

 

↓の写真は、両面パネルの案件で使用したHUAWEIパワコンです。

f:id:NKE:20200829201342j:plain

 HUAWEIは見た目もシンプルで良いですね。上のモデルから間隔も100mm以上と詰められるようになってました。

 

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遠隔監視(エコめがねCTタイプ) と 売電明細 比較③

本日は、CT計測方式のエコめがね と 売電明細の数値 との差について、見ていきたいと思います。

 

CT方式(Current Transformer)は、パワコンから出力された電流値を計測して発電量に変換しているだけなので、精度はそれほど良くないとのことです。

(ただし、パワコン毎に相対比較する目的ならそれで事足りるとは思います。)

 

実際の差を見てみますと、直近8か月分(冬~夏)では、

 

↓は、遠隔監視モニターの発電量と売電明細の数値です。

計測期間 エコめがね
[kWh]
売電明細
[kWh]
誤差 誤差率
12/5-1/7 3,595 3,716 121 3.3%
1/8-2/5 3,846 3,993 147 3.7%
2/6-3/4 5,464 5,666 202 3.6%
3/5-4/5 7,832 8,057 225 2.8%
4/6-5/7 9,413 9,639 226 2.3%
5/8-6/3 7,663 7,831 168 2.1%
6/4-7/5 7,889 8,095 206 2.6%
7/6-8/5 6,192 6,369 177 2.8%

エコめがねの数値の方が低めに出ています。

誤差率としては、冬場は3%強ほど、夏場は2%強ほどでした。

私のシステムでは、年間での誤差率は、2%~3%強で、季節によって1%ほどバラつくという感じですかね。

 

CT方式なので、精度は期待せず、自分のシステムがどれだけズレているか一回把握しておけば良いかと思います。

 

↓は、4年ほど前に連系した記念すべき1基目です。ここでエコめがねを使用しています。

f:id:NKE:20200828200700j:plain

表面利回りは、分譲なので10.5%ほどでしたが、パネルはソーラーフロンティアだったこともあり、発電量は20%弱程上振れして、実際の利回りは12%を超えてました。満足してます。

 

これから、分譲を買うなら、如何に上振れしそうな物件を探せるかですね~。

シミュレーションで発電量を控え目にしているところが狙い目。でも実際そんなとこあるのかな。

とりあえず、上振れさせるには両面パネルに変えてもらうのが、一番手っ取り速いかと思います。パネルを変更させてくれればですが。

 

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遠隔監視(HUAWEI SmartLogger) と 売電明細 比較②

本日は、HUAWEIパワコン専用の遠隔監視モニターであるSmartLoggerの発電量と売電メーターの値を比較してみます。

 

HUAWEI SmartLoggerは、TAOKEと同様にパワコンと通信ケーブルでつなぐタイプなので測定精度は高く、さらにHUAWEI純正品なので、パワコンのあらゆる情報が取得可能となり、かなりの優れものです。

 

ただ、アプリが痒いところに手が届かい点がちらほらあったりします。

パワコン毎の発電量グラフが一画面で見れなかったり、エクセルデータを出力したら、数値が全て文字データになっていたり。

まあ実害があるわけではないので誤差レベルのマイナス点かな。

 

さて本題ですが、連系して3か月ほど経った発電所の3回分のデータを比較してみます。

 

↓は、遠隔監視モニターの発電量と売電明細の数値です。

計測期間 遠隔モニター
[kWh]
売電明細
[kWh]
ロス
[kWh]
ロス率
5/27-6/15 7,111 7,074 37 0.5%
6/16-7/15 8,306 8,259 47 0.6%
7/16-8/18 11,582 11,515 67 0.6%

(パワコン:SUN2000-4.95KTL-JPL0×10台、パネル:Jinko 単結晶ハーフセル340W×268枚=91.12kW)

何れの期間においても、遠隔モニターの値が高く、売電明細の値が低くなっています。

これは誤差というよりパワコン出口~売電メーターまでのロスを反映していると思われます。

その差(ロス率)は0.5~0.6%でした。

昨日のTAOKEが1.1~1.2%の差だったのでそれより低いですね。

ケーブルの長さの違いかな!? 施工会社も違うので、電材がなんか違うのかな!?

このあたりは遠隔監視をあといくつか追加していくので、ケーブル長さ vs ロス率のデータ取りをしていきたいと思います。

 

昨日のTAOKE同様にHUAWEIの遠隔監視も、

画面上の発電量から1%ほどマイナスしたのが実際の売電量である

と考えておけばよいかなと思います。

 

次回ですが、

1基目の分譲案件では、CTタイプ(電流値を見るだけ)のエコめがねを使用しているので、一応、誤差率がどんなもんか載せておきます。

 

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遠隔監視(TAOKE SmartPV) と 売電明細 比較

中部電力管内では、以前はカテエネで発電量が見れたのですが、今年の4月から分社化を理由に紙明細に逆戻りしてしまいました。

まあいい機会だったので、一部の発電所で、遠隔監視モニターを導入しました。

今回導入したのは、TAOKE社製のSmartPVです。←K田常務一押しの機器です。

価格はお手頃で、取り付けも慣れた業者さんなら安くでやってくれます。

慣れていない業者さんだと悪気はなくても法外な取り付け費用を請求される場合があるのでご注意ください(LANケーブルに超オーバースペック高級品を使ってくるケースがありました)。

計測方式は通信タイプでパワコンとLANケーブルでつないでデータを取得するので、精度は高いです。

ただ、パワコン出口での値であり、パワコンから売電メーターまでのロスは含まないので、一回ぐらいは売電明細との差を比較をしておいた方が良いと思ったので、集計してみました。

電力会社の計測期間は、切りのいい月初めではなく、中途半端な日から始まっているので、ちょっと一手間ですね。

 

↓は、遠隔監視モニターの発電量と売電明細の数値です。

計測期間 遠隔モニター
[kWh]
売電明細
[kWh]
ロス
[kWh]
ロス率
5/19-6/15 9,984 9,874 110 1.1%
6/16-7/15 8,207 8,117 90 1.1%
7/16-8/18 11,564 11,424 140 1.2%

(パワコンはオムロンKPV-A55-J4×9台)

何れの期間も遠隔監視の方の値が高く、売電明細の値が低くなっています。

パワコン出口~売電メーターまでのロスを反映しているのでしょうね。

その差(ロス率)は1.1~1.2%でした。そんなに大きくないですね。

 

別の発電所でも同様に比較しました。

計測期間 遠隔モニター
[kWh]
売電明細
[kWh]
ロス
[kWh]
ロス率
6/10-7/9 5,930 5,863 67 1.1%
7/10-8/12 7,805 7,709 96 1.2%

(パワコン:Panasonic VBPC255GC1×8台)

ロス率は、1.1~1.2%と全く同じですね。

 

ロス率は、パワコン出口~売電メーター間のケーブルやブレーカーによるロスだと思いますが、月が変わっても大きな変動はなさそうですね。夏場でもそんなに気にすることはなさそうです。

一応、冬になったらどうなるかも見ておきます。

 

ということで、通信タイプの遠隔監視では、画面上の発電量から1%ほどマイナスしたのが実際の売電量であると考えておけばよいかなと思います。

※CTセンサー方式(電流を見てるだけ)だと、誤差を多分に含んでいるので、今回の結果は全くあてはまりませんので、ご注意下さい。

 

次回は、同じく通信タイプのHUAWEI  SmartLoggerの発電所でも、売電明細との比較を行ってみたいと思います。

 

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【Kさん依頼②】300%トリプル過積載 最適仰角は? in 群馬

昨日から引き続き、Kさん依頼案件で、テーマは300%トリプル過積載の仰角について、となります。

 

早速ですが、300%過積載において、仰角5°、10°、15°で、どれだけ発電量に差が出るかシミュレーションしてみたいと思います。

 

まず、NEDOデータベースから日射量データをダウンロードします。

日射量データベース閲覧システム

f:id:NKE:20200825205651p:plain

↑で出力されたエクセルデータ(1h毎の日射量)に色々とかけ合わせます。

日射量×パネル容量×(1-システムロス2%)×(1-パワコンロス5%)×(1-温度損失率)。温度損失は月により4-12%を使用。1時間の発電量がパワコン容量49.5を超える(ピークカットの)場合は発電量=49.5kWhとした。

 

 

↓は、仰角5°、10°、15°のパネル容量別 年間発電量のシミュレーションです。

(前提条件は、南向き、群馬県前橋市、積雪/影の影響なし)

f:id:NKE:20200825210858p:plain

パネル150kW、過積載率303%では、年間13万kWh前後も発電しています。正直、化け物ですね。月平均で軽く1万kWh越え。毎月が春みたいな感じですね。

 

次に、パネル1kWあたりの年間発電量シミュレーションです。

f:id:NKE:20200825210912p:plain

トリプルに近づくにつれてkWあたり発電量はどんどん減っていきます。150kW過積載率303%では870kWh前後です。ピークカット率はなんと約29.5%(@10°)!

仰角別に見ると、5°は864kWh(-0.9%)、10°は872kWh、15°は877kWh(+0.6%)となりました。()内は10°比。ほとんど差はないですね。

 

↓は、各月の発電量シミュレーションです。@150kW/300%過積載

f:id:NKE:20200825210928p:plain

冬場に落ち込むとはいえ、12月でも9000を超えてきています。80kW級の春夏と同じくらいです。すごいの一言。

 

という感じになりましたが、仰角云々というより300%過積載の発電量、ピーカット率などのエクストリーム加減に圧倒されてしまった感じですね。仰角の違いなんて埋もれてしまっています。

 

Kさんいかがでしたか?

仰角による差がなくなって行くのは予想通りかもですが、5°が逆転するようなことはなさそうです。

あとは好みで、どの角度にしよーかなーって感じですかね。

また最終的にどれに決めたかTwitterか何かで教えてくださいねー。 

 

なお、くれぐれも凡人の方は、300%過積載のようなエクストリームな行為はマネしないようにご注意ください。高Fit単価や超低コストで作れる人でないと、返済期間中の手残りはぐんぐん目減りしていきますので。

 

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【Kさん依頼】ダブル過積載 最適仰角は? in 群馬(南西向き)

数日前に人気ブロガーのKさんより、Twitterでタイトルの内容の呟きがあり、ブログネタにもなりそうだったので引き受けてみました。

 

折角なので、いつもの三重県から遠征して、案件地である群馬県前橋市の日射量データを使ってみました。(何故かChromeから引けなかったので、IEから引きました)

↓は、データの引き方です。

日射量データベース閲覧システム

f:id:NKE:20200824211610p:plain

↑で出力されたエクセルデータ(1h毎の日射量)に色々とかけ合わせれば発電量のシミュレーションが可能です。

日射量×パネル容量×(1-システムロス2%)×(1-パワコンロス5%)×(1-温度損失率)。温度損失は月により4-12%を使用。1時間の発電量がパワコン容量49.5を超える(ピークカットの)場合は発電量=49.5kWhとした。

ただ、エクセルの慣れとそれなりの時間が必要なので、一から作るのはしんどいかも。

もし需要があればお安くフォーマットを提供しますよ。

 

さて本題ですが、↓は、仰角5°、10°、15°のパネル容量別の年間発電量のシミュレーションです。

(前提条件は、方位30°(南西向き)、群馬県前橋市、積雪/影の影響なし)

f:id:NKE:20200824212548p:plain

 

次に、パネル1kWあたりの年間発電量シミュレーションです。

f:id:NKE:20200824212618p:plain

ターゲットのパネル容量106.6kWでは、

仰角5°は1042 kWh/年(-1.4%)、仰角10°は1057 kWh/年、仰角15°は1066 kWh/年(+0.9%)となりました。()内は10°比。

仰角5°は少し落ち込みが気になりますね。

 

↓は、仰角5°、10°、15°の場合の各月の発電量シミュレーションです。

f:id:NKE:20200824212637p:plain

ぱっと見の印象として、三重より格段に冬場の落ち込みが少ないですね。内陸の気候は冬場は乾燥して降水量が少ないのですかね。

冬場に日射が良いのは過積載に向いていますね。うらやましい。

 

以上がシミュレーション結果になりますが、Kさんどうでしょう。

発電量には少しの差しかないので、土地サイズに余裕があるなら10°か15°、余裕がないなら5°ですかね。

ただ5°は汚れが気になるので、個人的には10°かな。離隔不足は段々架台で対応しつつ。釈迦に説法で恐縮です<(_ _)>

 

次回も引き続き、Kさん依頼ネタ、なんと300%過積載での仰角依存となります。

でも、万能の10°を超えるのはなかなか難しそうですね~。

 

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